人類はかなり古くから薬と言う概念を持っていたようです。昔は宗教的・呪術的考えから薬が作られていた時代もあったようです。普通に考えても薬草と言うのはかなり古くからあったのではないかと考えることができます。今の薬のようにいろんな物から人為的に成分を取り出し体に良い効果を与えるものを作りだすことをやり始めたのは産業革命のころからだと思われます。薬学の歴史の起源をどこからかと考える場合、紀元前の時代の物も含むかどうかと言うことによって全く違ってきます。
薬に関する制度はどんどん変わっていきます。薬事制度が大きく改正されることもあります。薬学の歴史を調べてみると、制度の変化も分かってくることがあります。薬学部で学ぶことも出来ますが、卒業をしてから制度が変わってくると、学ぶタイミングを逃すことにもなってしまいます。自分で学んでみるのもよいでしょう。薬剤師のための研修も定期的に行っている医療機関もあるので、就業をする際に研修があるのかどうか、確認をしてみるとよいでしょう。
薬学の歴史に関して、詳しく知っている方は少ないです。日本の歴史の中でも薬学に関しては、専門的なことが多すぎて一般の方が詳しく知る機会は稀といっても過言ではありません。小学校や中学校、高校などの一般教育のカリキュラムにも、薬に関することはあまり触れてはいません。しかし、人間がこの社会で生きていく以上、薬の知識、またその仕組みと同時に歴史を知ることはとても重要なことです。無関係で生きていける人はいません。